洛内出土品から 愛知県陶磁資料館 平成9年10月秋季特別展 【遺跡にみる戦国・桃山の茶道具】という図録を、この度目にする機会に恵まれました。 発掘品の中から一枚の写真を見つけ釘付けになりました。 京都文化博物館蔵 京都市下京区小田原町油五条上ル小田原町の遺跡から丹波矢筈口水指の破片がでています。 シャープで力強い箆跡、しっかりした耳そして口辺。 茶の湯の鑑識眼にかない、評価され、茶席で使用されたであろう、その完成されたフォルムに想いを馳せています。何等かの事故で破損し、廃棄されたものでしょう。 これほどの造形が丹波焼で制作されているのに、茶会記の記載及び伝世品が少ないのは何故でしょう?天正十年頃まで「土ノ水指」という文字が、会記中再三記載されていいます。 破片を復元するとこのような水指ではないでしょうか。 丹波でも名品茶陶は制作されていたのだと確信出来ました。さらに茶陶を求めて彷徨いたします。
by sasayuri2209
| 2010-04-11 15:23
| 三条の出土品から
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